心室中隔欠損症〜出産と疾患発覚まで

生後3ヶ月で心室中隔欠損症の手術を受けたねこまる。手術に至るまでの3ヶ月は不安なことも多く、同じ疾患を持つ赤ちゃんやご両親に少しでも役立てればと記録してゆきます。

 

妊娠中はつわりもなく、健康そのもの。妊娠経過は一時的に貧血になったものの、それ以外は何の問題もありませんでした。

女性の多い職場ということもあり、限られた人以外に妊娠を告げず仕事を続け、産休に。

1人の時間は最後かも!と産休中は趣味に勉強に全力を尽くしたものでした。

 

クリスマスもお正月も大人だけでのんびり過ごし、正産期を迎えてそろそろかなぁと思ったものの、中々産気付かず。超安産家系だから大丈夫と呑気に構えていた私でしたが、病院の方針で予定日を超過すると促進剤で計画分娩となると聞き、毎日15,000歩以上散歩、ラズベリーリーフティーを飲み、雑巾掛けをし、焼肉を食べ、、あらゆることを試してみましたが陣痛が来ず…予定日前日、夫の誕生日に入院が決まりました。

 

翌日から促進剤を打ち3日。それでもどうしても赤ちゃんが降りてこず、緊急帝王切開に(o_o)

ご飯も見たくない程悶絶する中、それでも産まれる気配がないため痛くても痛くても助産師さん達には構って貰えず…2日目位から、横の部屋から聞こえて来る産声や「おめでとうございまーす❤️」という声がしんどくて堪らなくなりました。。あまりに産まれてこないため、助産師さんから「貴方は身長の割に太っているから促進剤が効かないのかも」(←BMIは常に標準なのに🥹)と言われたり、看護師長さんから「まだまだ産まれないからご飯食べなさい!」と叱られたりした言葉は今思い出しても心にぐさりと刺さります。笑

 

そして3日の促進剤が終了する頃、バタバタとお医者さんと看護師さんがやってきて、「ここまでやって産まれないということは何かあるかもしれない」とのことで、翌日緊急帝王切開にて出産が決まりました。促進剤が効いた状態で検査用らしき板にのり、心電図やレントゲンをとり、まな板の鯉状態の私…、、悶絶しながら手術の説明を受け震える手でサイン。。こんな状態ではどんな不利な契約書でもサインしてしまいそうだと思いました…(°_°)笑

 

というわけで陣痛3日を経て産まれてきたねこまる。3日間の疲れと手術の痛みが少しだけ引き始めた産後3日あたりで看護師さんから「ちょっと心雑音が聞こえるので検査のためお預かりしますね」と言われました。夕方になり小児科の先生に呼ばれ、ねこまるは心室中隔欠損症という生まれつき心室に穴が空いている疾患で、その穴が7-8mmと大きく、小さいうちに手術が必要な大きさの穴が空いている事を告げられました。

 

手術、、、小さくして手術をしなければならない身体に産んでしまったことの申し訳なさ、こんなに苦しんで産んだのにまだ苦しみが続いていたこと、家で楽しみに待つ夫にどう伝えればいいだろう、手術をして何かあったらどうしよう、、色んな思いが浮かび、そこから数日間、気づくと涙が流れるのでした。

 

小児科の優しい女の先生が循環器の専門だったこともあり、ボロボロ泣いてしまう私にとても丁寧に疾患やその症状を説明して下さり、「本当はこの段階で手術の話まではしないのですが、どの道近いうちに手術が必要で、覚悟をする必要があると思ったのでお話しさせて貰った」と優しく寄り添ってくれたのでした。その時は「何で今このタイミングでこんな辛い事を聞かなくてはいけないんだろう」と思ったのですが、後々まで感謝することになりました。。

 

疾患発覚時から原因を調べまくりましたが、原因は不明。その後循環器の先生のお話を聞くと、この病気は妊娠中の発育には全く影響がなく、肺呼吸の始まる出産後に症状が現れること。また出産後に治療をすれば充分な疾患であることが分かりました。

 

なんとなくねこまるは外に出ると苦しいことが分かって、必死に子宮内にとどまって栄養を吸収してたのかなーと思うようになり(医学的には、出産との直接の関係性はないらしいのですが)、考える程に小さい彼女の生きる力に逞しさすら感じるようになるのでした…☺︎