心室中隔欠損症〜Netflix 韓流ドラマ 賢い医師生活を観て備える赤ちゃんの手術と入院生活

生後3ヶ月で心室中隔欠損症で入院、手術をしたねこまる。産まれてすぐに我が子を手術させる必要があると知った時、漠然としたショックで押しつぶされそうになりました。具体的なイメージを持つのはとても難しいのに不安ばかりが募るので、来る日も来る日も検索をする毎日でした。幸いにも私の場合は最初に出会ったお医者さん達のお陰で手術前に自分なりにイメトレをすることができ、必要以上に心配せずに過ごすことが出来たのですが、それでもいざ入院・手術を前にすると平静でいられない場面にも遭遇しました。

 

手術を迎えるまでにどんなことを心配して、どう心を整理をしたかは別の記事にもまとめるつもりですが、今回はその中でも偶然にもねこま入院間際に観ていたNetflix 韓流ドラマ「賢い医師生活」が役に立ったので、ドラマを通して手術・入院生活を振り返ってみます。

 

以前友達に「癒されるから観てみてー!」とお薦めされていたこのドラマ。仲良し5人組の敏腕医師の日常を描く作品ですが、赤ちゃんの心室中隔欠損症や手術に関しては特に小児科のジョンウォン、胸部外科(日本名だと恐らく心臓血管外科)のジュワンの言動が参考になりました。リアルな体験を思い出すので友達のように癒し…とはなりませんでしたが笑、素敵なドラマです☺︎

 

お医者さんの言葉選びを勉強しておく

 

このドラマを観ておいて良かったなぁと思ったのは、お医者さんの言葉選びについて理解できたことです。第2話でアン先生(ジョンウォン)が保護者に対する言葉選びについて、「医者は言葉に責任を持つ必要があるから、言えるのは最善を尽くすという言葉だけだ」とレジデントを叱る場面が出てきます。実際ねこまるの診察や手術を通してお医者さんに「大丈夫」と言われたことも、逆に不安になる事実だけを羅列されたこともありません。保護者としては不安な時こそお医者さんから「大丈夫」の言葉が欲しいものですが、この回を観ると普段接するお医者さんの言葉選びに納得感が出て、「そか、大丈夫とは言えないんだ!アン先生もそう言ってたよね。ふむふむ」と、事実を根気よく説明してくれるお医者さんの言葉を受け入れ、必要な質問が出来る様になったと思います。忙しければ2話だけでも観ることをおすすめします!

 

科によってお医者さんのキャラクターが違うことを理解する

 

心室中隔欠損症の子が普段かかるのは小児循環器、いざ手術となると心臓血管外科の先生方が登場します(病院によって違ったりするのかな)。親としてはもっともずっしり来る手術前の説明&同意書提出や普段の診察、手術後の説明…お医者さんとの信頼関係が何よりの安心に繋がるため、この2つの科の先生方の仕事内容や性格の傾向を知っておくのが良いと思います✨“小児…”とつく科の先生方は全員が「賢い医師生活」のジョンウォン(アン先生)…とまでは行かないものの、子供だけでなく保護者にダメージがない様に接することに長けているため、手術前までは比較的穏やかな気持ちで過ごすことが出来ます。ねこまるは手術目前に病院都合で転院しましたが、どちらの病院も小児循環器の先生方はとてもソフトな方々でした。

 

ところがいざ手術となり登場する心臓血管外科の先生方は、ジュワンの様に一見冷たく映ります。言葉尻も少し尖っている。。。実際手術の説明の際にお会いした際も「え、え、感情ある?!w」とびっくりする程でしたが、手術の傷跡も驚く程綺麗で、手術後の説明も淡々としており、この先生にお願いできて良かったと心底思ったものです。手術説明中に「心臓を持って縫うことがあり、つまりお裁縫ですね」と言ってしまうほど、恐らく人間というより臓器と向き合っている時間が長く、かつ細かい作業をするため職人気質の方が多いのかもしれません。ドラマ内で一見冷たそうなジュワンが表向きには見えない優しさや思いを持って命を救っている姿を目に焼き付けておいたおかげで、外科の先生のお話で心がざわついた時にも落ち込まずにいられた気がします☺︎(もちろん、病院によっては外科の先生もソフトな方もいるはずです!)

 

小児病棟やPICUの雰囲気を想像するのに活用してみる

 

子供の疾患がなければ小児病棟やPICU(Pediatric Intensive Care Unit、小児集中治療室)内を見る機会は殆どないと思います。ねこまるが入院していた病院も、特にPICUは撮影は機械等が映り込まないことを条件のみ可だったため、ブログ等で事前に様子を検索してみておくことは難しかったです。その為、賢い医師生活内のPICUの描写をみて想像を働かせてみました。

 

実際PICUに面会に行くと、ドラマより遥かに多い機械や管に繋がれていた(当たり前か笑)ので、家に帰ってそんな訳ないじゃん!とツッコみながらドラマを観返すことで、冷静さを取り戻すことが出来たのも、私にとっては良かったと思います。笑

 

病院内で闘うのは自分達だけでないと気づく

 

小児科の診察や入院中の面会に行くと、様々な病気で通院する子供達や、とても暗い顔をした親御さんにすれ違ったりします。私自身もねのまるの疾患がわかった時は泣いてばかりでしたが、病院通いをすると、他の親御さんとすれ違う度に心の中で「一緒にがんばろう!」と思ったものです。

 

とはいえ病院で他のお子さんの病状を聞く訳にはいかず…このドラマで様々な疾患の子供達の話を観ておくことで、手術前後にキリキリモンスターペアレント化しそうな自分の心を制御したり、何より子供の命が守られる幸運に感謝することができたのでした❤︎

 

https://www.netflix.com/jp/title/81239224?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81406150

 

気力があれば、是非観てみて欲しいドラマのお話でした!

 

 

搾乳について(赤ちゃんの入院、心室中隔欠損症)

赤ちゃんが入院する場合、搾乳生活を送るママが多いかと思います。ねこまるの場合は、心室中隔欠損症の症状や入院の為、ミルク中心の授乳をする必要性がありました。とは言え疾患以外の健康や今後の授乳について考えると、少しでも長く母乳が出るようにメンテナンスをすることも選択肢に入れたいところ。手術を終えた今目下悩み中ではありますが、搾乳の必要性や搾乳生活の工夫について書いてみます。

 

母乳を保つメリット

 

一般的に言われるように、栄養面や免疫等母乳がミルクより優れている点は沢山あると思います。何より直接母乳の授乳中の赤ちゃんの姿はとても可愛い…❣️また、前記事でも書いた通り、心室中隔欠損症の影響の一つである便秘の不調を救ってくれたのもまた母乳でした。とはいえ、ただでさえ気苦労の多い疾患持ちの育児と並行して母乳を保たなければという義務感を持つのはスケジュール的にも心理的にもプレッシャーです。↑のような母乳のメリットを知りつつも、心不全のある赤ちゃんにとっては苦しさの少ないミルク育児がベターだと判断したので、私自身は手術後の選択肢を増やすと言う意味で、無理ない範囲で母乳を保つことにしました。

 

搾乳のプレッシャー

 

産まれてすぐに、近い将来手術や入院をすることが決まっていたねこまる。その為産後すぐ、2週間検診の際にも助産師さんから搾乳をすること、またその為に搾乳機&母乳パックを購入することを勧められました。助産師さんによって若干時間等は違ったものの、母乳を保っていく為には3-4時間おきの搾乳が必要だとのことで、一日3回利尿剤も服用していたねこまる&ママの一日の授乳スケジュールはざっとこんな感じになりました。

 

6:00 薬 ミルク

6:30 搾乳 瓶洗浄、消毒

9:00 ミルク

9:30 搾乳 瓶洗浄、消毒

12:00 ミルク

12:30 搾乳 瓶洗浄、消毒

15:00 薬 ミルク

15:30 搾乳 瓶洗浄、消毒

18:00 ミルク

18:30 搾乳 瓶洗浄、消毒

21:00 薬 ミルク

21:30 搾乳 瓶洗浄、消毒

0:00 ミルク

0:30 搾乳 瓶洗浄、消毒

3:00 ミルク

3:30 搾乳 瓶洗浄、消毒

 

…(o_o)

 

全てこなそうとすると心が折れてしまいそうだったのでサボりサボりスキップしていましたが、家事や通院や散歩、買い物を考えると中々こなせず、時折助産師さんの「サボると母乳が出なくなる」という言葉を思い出しやばいどうしよʕʘ‿ʘʔとなるのでした。あまり無理をしたくないので、時間がないときは量に拘らず、手で5分弱のみ出来る範囲でのみ続けています。

 

搾乳機について

 

搾乳生活をするにあたっていかに力を抜くかはママにとって死活問題です。少し高いけれど、一つは電動の搾乳機があると楽だと思います。私が使っているのはメデラの搾乳機です。産院でピジョンの手動搾乳機を借りたのですが、その時の痛みが思い出されて、口コミの良い別ブランドを選びました。自分に合えば何でも良いと思います☺︎

 

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メデラの搾乳機のボトルにはキャップが付いていて、そのまま冷蔵庫に保管できます。ただ、一つだと洗浄や消毒が間に合わなくなったため、ボトルはメルカリで手動の搾乳機の付属品を追加購入しました。

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このボトルが中々便利で、冷蔵庫にそのまま保管したり、外出時には鞄に忍ばせてトイレで手で搾乳して捨てたりするのに使えます◎付属品で乳首もありますが、ねこまるにはフィットせずお蔵入り…別の哺乳瓶に移してあげていました。

 

同じ搾乳機で搾乳を続けるとどうしても痛みが出てくるので、手で絞る、電動搾乳機、手動搾乳機と色々な手段を持っておくのは正解でした^ ^

 

母乳パックについて

 

赤ちゃんが入院する場合、病院に搾乳を預ける事が出来るのですが、その場合母乳パックが必要になります。私の場合、長方形の形になっている点、自宅の冷凍庫に保管しやすいという点で、ピジョンの母乳パックが便利でした。

 

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カネソンも使ってみましたが、解凍して注ぐ際には便利だったものの、冷凍庫での収まりや病院へ運ぶ際のバッグ内での収まりを考えても、下方が湾曲している形状が少し不便に感じました。

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また、病院に搾乳を預ける際は全てに記名と搾乳日時を記入する必要があるので、入院準備でもお勧めしたこのスタンプが大いに活躍しました!(←マワシモノデハナイ笑)

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手術、入院後に直接母乳に戻せるか

 

手術が終わったら、搾乳は大変だから直母に戻したいな…と常々思っていたのですが、手術・3週間にわたる入院が終わるとミルクを飲む量がぐっと増え、飲みたい時にあまり勢いよく出ないおっぱいが苦手になってしまいました。ショック…(/ _ ; )退院後しばらくはやはり本調子でない為、心臓の負担を考えるとあまり泣かせることも出来ず、直母を無理強いすることは出来ません(涙)その一方で、手術が終わった今、便秘等の不調も無くなったため母乳に拘る必要もなくなり、搾乳をいつまで続けるかどうかについては目下迷っているところですm(__)m

 

心室中隔欠損症〜病気と生きる力は別問題

先天性心疾患である心室中隔欠損症を持って産まれてきたねこまる。生後3ヶ月での手術・入院を経て、今は毎日元気に過ごしています。

 

自分の子供が疾患を持って産まれてきたということを知ると、どうしても足りないものばかりに目がいってしまいがちです。普段は楽観的な私も例外ではなく、疾患の症状や手術に関する一連の手続き等、これでもかという程落ち込んでしまうことも多々ありました。とはいえ、同時にこの数ヶ月で「疾患がある」ことと「生きる力がある」ことは別問題だと日々実感するようにもなりました☺︎

 

産まれてきたこと自体生きる力があるということ

 

妊娠が分かってまず最初に赤ちゃんが生きていると実感したのは心拍が確認出来た時でした。「あぁ、ちゃんと心臓が動いてる」という安堵感を覚えていた為、ねこまるの心疾患が分かった時にはショックはもちろん、「心臓は大丈夫かと思ってたのに…」という驚きもありました。

 

先天性の心疾患は凡そ100人に1人、心室中隔欠損症はその20%と言われています。

https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/ppc/pediatric_cardiovascular/tr04_vsd/

 

疾患が分かった時にはどうしてこんな少ない確率を引き当ててしまったのだろう…と落ち込んだものですが、そもそも妊娠すること自体が奇跡的なこと、そこから必ずしも全員が十分に育って産まれてくることは出来ないのかもしれない。疾患を持っていたとしても、産まれるまでに大きく育ったこと自体に生きる力を感じるし、喜ばしいことなのだと今ではわかります✨

 

力強さを感じる泣き声と主張・食い意地

 

心疾患のある赤ちゃんの場合、泣き声が小さく手術後に泣き声が大きくなったと聞くことがありました。しかし何故だかねこまるは、分娩時にお医者さんが驚く程の大きな声で泣き、日々不快な事があれば目一杯の声で泣く事ができていました。前記事で書いた訪問員の助産師さんがうつ伏せが出来るかチェックした際も、「絶対嫌」とばかりにギャン泣きをしたもので、病気があるから心配してたという助産師さんが「こんなに主張出来るなら大丈夫」と安心して帰っていく程でした(心臓が肥大化しているからか、うつ伏せが苦しかったみたいです汗)。

また、トータルは飲めないことも多いけれど、生まれてからミルクの飲み方は上手で、口をハムハム、飲みたい気持ちも人一倍ありました。

 

生まれてから今に至るまで、生きる力の強い子だなぁとつくづく感じます。

 

人間万事塞翁が馬医療機関ホッピング

 

産まれてすぐにしっかりとした医療を受けられる環境に産まれてきたというのもまた、ねこまるにとっては幸運なことでした。産まれた病院でたまたま循環器の専門の先生に出会い、関連した病院に転院。そして、手術を目前に執刀医の先生の健康上の問題から転院することになります。

 

転院が決まった際は、刻々と悪化していくミルクの飲み具合に加えて、いつ手術をして貰えるか分からない不安から落ち着かない日々が続きました。とはいえ、結果的に2つの専門病院からの見解を聞くことができ、最良の医療機関で手術を受けることが出来たことはねこまるの生まれもった運の強さ故だと思えます。また、私(ママ)の実家の近くに住んでいる為、送迎など惜しみなく助けを乞うことが出来たことはまたありがたいことです。

 

パパママだってきっと選んで産まれてきてる(と思いたい😁)

 

もう一つ、病気を持った赤ちゃんにとっては保護者がどんな心持ちでお世話ができるかという所も大きいと思います。きっと心配しすぎて乗り越えられないパパママは選ばないし、かといって症状の変化に気づかなすぎて赤ちゃんが苦しむパパママも選ばないはず。そういう風に生きる場所を選び取ったこともその子の生きる力の一つのはずです。

 

パパママにとっても、きっと一緒に乗り換えられるから選ばれたのだなーと思うことで、ある意味どっしり構えることが必要なことかなと思えます☺︎

 

心疾患と聞くとすごくショッキングに聞こえますが、お金持ちが必ず幸せである訳ではないのと同じで、健康な身体に産まれたからといって必ず心配なく育っていく訳ではないはずです。

手術を終えた今だからこそ言えることかもしれませんが、先天性の疾患があったからこそ親子共々沢山の方の応援や励ましを受けて人生をスタートすることができました。もしかしたらねこまるが何の疾患も無かったら、今頃ママは別のことで育児に悩んでいたかもしれません^^;

 

幸いにも心室中隔欠損症は外科的治療を受けた後は、他の子と何ら変わりなく生活していくことが可能です。

 

心配も沢山ありましたが、今となってはいろんな意味でのねこまるの生きる力を信じてこれからも頑張って行きたいなぁと思っています☺︎

 

 

心室中隔欠損症〜心不全の症状とミルクの飲み方について

先天性心疾患である心室中隔欠損症をもって産まれてきたねこまる。この記事では生後3ヶ月で手術を受けるまで、また手術後の授乳やミルクの飲ませ方の失敗、傾向について書いていきます。

 

心室中隔欠損症心室の穴の影響で心不全の症状(息がぜえぜえ苦しくなって、結果的にミルクの飲みが悪くなる)や肺高血圧の症状が現れる(肺にたくさんの血が流れて血管が硬くなる)疾患です。詳しくはこちら↓

https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/ppc/pediatric_cardiovascular/tr04_vsd/

https://agmc.hyogo.jp/department/surgery/cardiovascular/VSD/02

 

小さい穴は自然に閉じることもあるけれど、ねこまる(7mm以上)のように大きい穴を持つ場合、ミルクの飲みが悪くなり大きくなれなかったり、肺高血圧が進行して手術が出来ない状態になる前に手術で穴を塞ぐ必要があります(手術が必要な大きさかどうかは症状により、お医者さん判断です!)。

 

良かれと思った事が間違いだったと気づいた生後2週間(小児循環器を受診するまで)

 

疾患が分かって小児循環器にかかるまでは出産した病院の指導のもと一生懸命母乳をあげていて、足りない分をミルクで補っていました。きっとどの病院でもそうであるように、「頑張って母乳を沢山飲ませるように」と助産師さん達から指導を受け、退院しても2週間一生懸命母乳をあげていました。

 

ところが紹介状を持って小児循環器の病院を訪れると哺乳状況についての聞き取りがあり、一回に片方10分ずつ以上おっぱいをあげている今の状態は、この疾患をもつ赤ちゃんに取ってはとても苦しい事だと知りました。この数週間頑張ってきた事が、自分の娘を苦しめていた…という事にショックを受けた事を覚えています。「母乳は長くとも片方5分に留め、主にミルクで育てる」よう指導を受け、ミルク中心に授乳を始める事になります。

 

母乳とミルクのバランス

 

お医者さんのアドバイスのもと、早速ミルク多めの生活が始まります。生後1ヶ月位で一日のトータルが600mlちょっと(症状により飲む量は異なると思います。)。そのうち100前後を搾乳であげることに。5分ずつは直接母乳OKとされていたものの、直母で赤ちゃんが疲れてしまうというのを聞くと中々気がすすまず…。また、ミルクや搾乳は数字で飲んだ量を把握できるので、現状把握が出来るという点で安心感につながりました。

 

とはいえあんなに可愛い授乳時間。ゼロも悲しい…ので、寝入り前に泣いてしまう時に直母をあげる事に。

 

因みに、夫婦でアプリを共有してミルクの量を把握していたのですが、病院を受診する際にもおおよそどの程度ミルクを飲んでいるか聞かれる為にとても役立ちました☺︎使いやすいものを色々試してみる事をお勧めします。

 

ぴよログ

https://www.piyolog.com

 

ミルク過多の弊害(便秘)

 

体重4キロまで増えれば手術のリスクが少し減るという小児循環器の先生のお話を聞いてから、とにかく沢山ミルクを飲ませて大きくしなくては!と使命感に駆られ、頑張ってミルクをあげていました。ところがミルク中心に切り替えた頃から、踏ん張っては顔を真っ赤にし泣き喚く…便秘に悩まされるようになりました。近所の小児科を受診したり、循環器の先生のお話を総合すると、心室中隔欠損症では全身の血流が悪くなる為元々便秘になりがちで、それに加えてミルクの種類によっては便秘になってしまうそうで。。あまりに苦しそうなねこまるを見て、頑張って搾乳の量を増やすことにしました>_<一日650ml中200程母乳にしたところ、便秘は徐々に良くなって行きました。

 

心疾患の赤ちゃんは哺乳量を自分でコントロールしているという話

 

住んでいる地域での赤ちゃん訪問。電話越しでは「疾患のない赤ちゃんを見るのが基本で、悩みにお答えできるか分からない」と言われていましたが、訪問してきてくれた助産師さんは経験も豊富で色々とお話を聞いてくれました。手術の予定の関係もあり、少し延期して訪問して貰った生後2ヶ月頃、ねこまるはミルクを十分に飲む週と飲まない週のムラが出てきて、親としては不安が増してとても焦っていました。この頃は便秘だけでなく、沢山飲ませると吐き戻すことも増えていました。

 

訪問員の助産師さんは一通りお話を聞いてくれた後、「心臓疾患の子は、飲みすぎて大きくなるとそれもまた心臓の負担になるから、不思議と自分で苦しくないよう飲む量をコントロールしてる事が多いんです」と教えてくれました。そんなことは考えてもなかった!けれど、この説明はとても腑に落ちて、そのお陰で手術前後に少し飲みが悪くなった際にも焦らずに様子を観察できるようになりました。

 

因みにねこまるは手術目前には一度に40ml 程しか飲めなくなったものの、手術を乗り越えた今、一度に140ml、一日に1000ml程飲めるまでに回復しています。

 

手術が終わるまで、いつ飲めなくなるかと不安が募る毎日でしたが、赤ちゃんの調整力を信じる事を教えて貰って、少し肩の力を抜いて過ごすことが出来る様になったのでした。

 

心室中隔欠損症〜出産と疾患発覚まで

生後3ヶ月で心室中隔欠損症の手術を受けたねこまる。手術に至るまでの3ヶ月は不安なことも多く、同じ疾患を持つ赤ちゃんやご両親に少しでも役立てればと記録してゆきます。

 

妊娠中はつわりもなく、健康そのもの。妊娠経過は一時的に貧血になったものの、それ以外は何の問題もありませんでした。

女性の多い職場ということもあり、限られた人以外に妊娠を告げず仕事を続け、産休に。

1人の時間は最後かも!と産休中は趣味に勉強に全力を尽くしたものでした。

 

クリスマスもお正月も大人だけでのんびり過ごし、正産期を迎えてそろそろかなぁと思ったものの、中々産気付かず。超安産家系だから大丈夫と呑気に構えていた私でしたが、病院の方針で予定日を超過すると促進剤で計画分娩となると聞き、毎日15,000歩以上散歩、ラズベリーリーフティーを飲み、雑巾掛けをし、焼肉を食べ、、あらゆることを試してみましたが陣痛が来ず…予定日前日、夫の誕生日に入院が決まりました。

 

翌日から促進剤を打ち3日。それでもどうしても赤ちゃんが降りてこず、緊急帝王切開に(o_o)

ご飯も見たくない程悶絶する中、それでも産まれる気配がないため痛くても痛くても助産師さん達には構って貰えず…2日目位から、横の部屋から聞こえて来る産声や「おめでとうございまーす❤️」という声がしんどくて堪らなくなりました。。あまりに産まれてこないため、助産師さんから「貴方は身長の割に太っているから促進剤が効かないのかも」(←BMIは常に標準なのに🥹)と言われたり、看護師長さんから「まだまだ産まれないからご飯食べなさい!」と叱られたりした言葉は今思い出しても心にぐさりと刺さります。笑

 

そして3日の促進剤が終了する頃、バタバタとお医者さんと看護師さんがやってきて、「ここまでやって産まれないということは何かあるかもしれない」とのことで、翌日緊急帝王切開にて出産が決まりました。促進剤が効いた状態で検査用らしき板にのり、心電図やレントゲンをとり、まな板の鯉状態の私…、、悶絶しながら手術の説明を受け震える手でサイン。。こんな状態ではどんな不利な契約書でもサインしてしまいそうだと思いました…(°_°)笑

 

というわけで陣痛3日を経て産まれてきたねこまる。3日間の疲れと手術の痛みが少しだけ引き始めた産後3日あたりで看護師さんから「ちょっと心雑音が聞こえるので検査のためお預かりしますね」と言われました。夕方になり小児科の先生に呼ばれ、ねこまるは心室中隔欠損症という生まれつき心室に穴が空いている疾患で、その穴が7-8mmと大きく、小さいうちに手術が必要な大きさの穴が空いている事を告げられました。

 

手術、、、小さくして手術をしなければならない身体に産んでしまったことの申し訳なさ、こんなに苦しんで産んだのにまだ苦しみが続いていたこと、家で楽しみに待つ夫にどう伝えればいいだろう、手術をして何かあったらどうしよう、、色んな思いが浮かび、そこから数日間、気づくと涙が流れるのでした。

 

小児科の優しい女の先生が循環器の専門だったこともあり、ボロボロ泣いてしまう私にとても丁寧に疾患やその症状を説明して下さり、「本当はこの段階で手術の話まではしないのですが、どの道近いうちに手術が必要で、覚悟をする必要があると思ったのでお話しさせて貰った」と優しく寄り添ってくれたのでした。その時は「何で今このタイミングでこんな辛い事を聞かなくてはいけないんだろう」と思ったのですが、後々まで感謝することになりました。。

 

疾患発覚時から原因を調べまくりましたが、原因は不明。その後循環器の先生のお話を聞くと、この病気は妊娠中の発育には全く影響がなく、肺呼吸の始まる出産後に症状が現れること。また出産後に治療をすれば充分な疾患であることが分かりました。

 

なんとなくねこまるは外に出ると苦しいことが分かって、必死に子宮内にとどまって栄養を吸収してたのかなーと思うようになり(医学的には、出産との直接の関係性はないらしいのですが)、考える程に小さい彼女の生きる力に逞しさすら感じるようになるのでした…☺︎

 

赤ちゃんの入院生活〜付き添い入院するかどうか問題

最後3ヶ月を迎える頃に約3週間の入院をすることになったねこまる。

 

コロナ禍の今、大部屋で毎日短時間に制限された面会で済ますか、個室で付き添い入院をするか否かは悩みどころだと思います😣主治医の先生方にも相談して大部屋でお任せすることにしたのですが、入院させている間これでよかったのかなとしばし落ち込んでしまいました。。👶病院から指定された場合は止む無いにしても、選択できる場合はよく考えて決めることをお勧めします!

 

考えるポイント①付き添いの辛さと付き添わない辛さ

 

ねこまるは生後3日でいずれ入院することが決まっていたので、出産後看護師さんや主治医の先生方に相談したり、ネットで付き添い入院の様子を調べていました。

入院時期はちょうどコロナ禍で、入院予定の病院では下記の二択。いずれも同居者を含めた行動制限や条件(10日間コロナ陽性者との接触歴がないこと、風邪症状がないこと等…)を満たさなければいけません。

・付き添いの場合、個室指定で両親のいずれかが交代制で24時間付き添い。交代は1日単位。

・付き添わず面会の場合は毎日1〜4時間のみ(コロナの状況による)

 

入院させる前までは、私自身は付き添いで大人が疲弊してしまうより、医療のプロにお任せしてしまうのが良いと判断していました(↓の記事などを読んで、ふむふむと思いつつ、怖気付きました(o_o))。

www.huffingtonpost.jp

 

また、これから長く続く子育ての時間からしたらほんの一瞬、この間を自分の時間に当てようかなとも思ったくらいです。

 

しかし、いざ入院を迎えることになると、寂しさや小さくして手術・入院をさせる申し訳なさが込み上げてきて、涙。。更に3週間の入院途中で夫(同居者)が条件にひっかかり、私も10日間の面会NGとなり、号泣。。

 

PICUで意識がないまま面会NGが出た為、

目覚めた時に寂しい思いをしたらどうしよう

忘れられたらどうしよう…

という不安や、

 

育休中なのに育児もせず家にいる私の価値って一体なんだろう

という虚無感に襲われ、気づくと毎日涙しているのでした。心が不安定すぎて、他のことをしようにも手につきません。

 

術後のPICUは付き添いが出来ない為全日程という訳にはいかないと思うのですが、少なくとも付き添いをすれば大人同士の接触を減らせる為、コロナの接触者になる可能性は減らせるはずでした。

 

付き添いをせざるを得ない辛さもあると思うのですが、付き添いをしない辛さについて書かれていることは殆どないので、こんな事情も加味すると良いのかなと思います。

 

考えるポイント② 赤ちゃんは1人で寂しくないか?

 

寂しさの面で行くと、少なくとも生後3ヶ月頃のねこまるは大丈夫でした。周りを見回しても、2歳位の子も、大人が帰る瞬間だけぎゃん泣きしすぐに泣き止んでいたので、そんなに心配することはないかなと思います。看護師さん達も皆優しいし子供の扱いに慣れています。

 

とはいえ病院は保育園ではないので、必要な時しか構ってもらえずずっとベッドにいるので、表情豊かが売りだったねこまるは、退院前〜退院後数日は無表情になっていました😂これは退院してパパママと過ごしたら数日で戻りました。(余談ですが、入院の3週間で寝過ぎたねこまるの頭は若干絶壁ぺったんこになりました…😭致し方ない…🤔)

 

考えるポイント③  赤ちゃんはパパママを忘れないか?

 

これは、ある程度忘れる。。が現実だと思います。よく何の問題もなく赤ちゃんを育てている先輩ママから「ママは匂いで覚えてる」とか「お腹から一緒に居たんだから大丈夫」と励まして貰えることがあって、その優しさが嬉しかったのですが、、、いざ体験してみると現実は違いました。入院3日目位の面会で既に、看護師さんとママ(私)が並んでいる所、2人の顔を見比べてキョロキョロ混乱し、面会禁止明けに至っては私をみてもぽかーん顔でした。

 

とはいえこれも、退院後数日で一緒に過ごせば直ぐに戻ります。夫は体調等もあって殆ど面会が出来ていませんでしたが、退院後2、3日で元通りとなりました☺︎

 

子供の適応力は凄いもので、大人が心配する程心配はいりません。なので、付き添いや面会については大人本位で、納得の行くように決めるのがいいと思います🙂

 

考えるポイント④  退院後の体調管理

 

手術を伴う場合、毎日刻一刻と子供の体調に変化があり、看護師さんやお医者さんから説明を受け、現状を把握することが出来ます。退院の際に退院後の生活についてのオリエンテーションを受ける際、「いつもとあきらかに様子が違えば救急外来を受診するよう」案内があるはずです。私のように1日数時間の面会しかせず(+今回のように長期面会が出来ず)にいると、退院後いざ「ちょっと変だな」という感覚がうまく掴めません。その点、付き添いをすれば常にそばにいられるので、退院後の体調管理にも役立つのではと思います。

 

考えるポイント⑤  他の家族の寂しさにも考慮する

 

ねこまるは1人目のため兄弟はいませんが、例えば兄弟がいる場合はそちらのケアも大事です。それと、忘れがちですがパパだって寂しくて大変なはず。ねこまる出産時の約2週間も一人暮らし、そして入院中付き添いでママがいない間は再び働きながら一人暮らし(行動制限付き)となるパパの大変さも想像したら、大人同士は一緒に生活するので、結果的に良かったかなとも思えました。特に出産間もなく赤ちゃんを入院させる場合は、パパの気持ちも思いやる必要がありそうです。

 

以上思いつくままつらつら書いてみました。これから赤ちゃんの入院を控えている方のお役に立てれば嬉しいです。

 

 

赤ちゃんの入院生活〜持ち物

生後3ヶ月を迎える頃、心室中隔欠損症の手術のため小児病棟に入院したねこまる。

 

病院の入院案内に従うとは言いつつ、まだ小さすぎて当てはまらない持ち物も多々。実際に準備したのは下記のものです。

 

・普段着の洋服と下着 3セット程→病室内が暖かく、結局着ていたのは短肌着一枚のみでした。PICU入室後は管に繋がれしばらく洋服が着れないので、回復するまで不要でした。

・身体を拭くタオル 2,3枚

・ガーゼ 5枚程

それぞれ面会のたびに持ち帰り洗濯👚

・テープ式のおむつ 入院3週間で約2袋

・お尻拭き 1袋

お薬手帳

・おしゃぶり→看護師さんに頼まれ途中から持参。家ではおしゃぶり苦手だったねこまるは、入院中慣らされた様で、おしゃぶり女子デビューを果たしました👶

・ボディソープ等のお風呂グッズ→すっかり忘れていたのですが、1日〜2日に一度シャワーや沐浴をしてくれるので、途中で慌てて持参。

・おもちゃ 病院に指定された個数→面会時に持って行くので十分かもしれないですが、あると安心です。

・常備薬(軟膏等) 看護師さんに「お薬手帳を見て処方&塗布するので不要」と言われ持ち帰ったものの、病院内の連携が上手くいかず2、3日処方されず、皮膚が弱いねこまるは翌日から皮膚がガビガビになりました。そんなこともあるので、荷物に入れておいた方が良いかと思います☺︎看護師さん達は忙しそうなので、面会の際持参してこっそり塗っていました。

・スポンジ歯ブラシ 手術がPICUに入る際持ち物として指定されました。病院の売店等で購入できるかと。

・母乳 病院にどの位必要か確認して持参しましたが、殆ど使われていないようでした。割り切ってミルクでお任せするのもありかと思います。

 

因みに持ち物は全て記名が必要なのでこちらでスタンプを作り、それがとても便利でした❣️

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漢字や住所のものも作っておくと、予防接種の書類や今後の保育園等でも便利かと思います^ ^